氷上のF1とも呼ばれるボブスレー。
冬季オリンピックでよく見る種目ですね。
ものすごいスピードで滑っていきますが、止まり方が気になりませんか?
複数人でそりに乗り込んでますが、後ろの人は何をしてるんでしょうか?
気になったのでボブスレーと似た競技も合わせて調べてみました!
ボブスレーとは

ボブスレーとは、前方にハンドル、後方にブレーキを備えた鋼鉄製の「ソリ」のことです。
ソリの名称そのものが競技名になっています。
日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟
ボブスレーは競技名ですが、元々はあの独特な形をしたソリの名称のようですね。
ボブスレーは、1960年のスコーバレー大会を除き、すべての冬季オリンピックで実施されており、大会を象徴する競技だ。北京2022では、スケルトンとリュージュと同様、スライディング3競技のひとつに数えられている。
北京オリンピック公式サイト
1924年の第1回シャモニー・モンブラン冬季大会から正式競技として採用されています。
1960年大会以外は全ての冬季オリンピックの正式種目です。
歴史のある競技なんですね!

1932年のレークプラシッドでは男子2人乗りが追加され、2002年のソルトレークシティーでは女子2人乗りが加わった。北京では、女子モノボブが新種目として追加される。
北京オリンピック公式サイト
第1回大会では4人乗りでしたが、その後種目が増えたそうです。
北京オリンピックでは以下の4種目が行われます。
- 男子4人乗り
- 男子2人乗り
- 女子2人乗り
- 女子モノボブ(1人乗り)
女子モノボブは北京オリンピックから初登場の種目です。注目ですね!

2人乗りは、選手の体重を含めて最大390kg、4人乗りは、選手の体重を含めて最大630kg、のソリが最高時速130kmでゴール目がけて一気に疾走する姿はダイナミックで、まさに「氷上のF1」と呼ぶにふさわしいものです。
日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟
ソリと選手の体重の合計には重量制限があるみたいですね。
2日間で4回滑って合計タイムを競います。
オリンピックのボブスレー競技では、スイスが最多の31個のメダルを獲得している。しかし、金メダルの数ではドイツが最多の13個(総メダル数25個)で、25個のメダルを獲得している米国もトップ3に入る。
北京オリンピック公式サイト
スイス、ドイツ、アメリカが強豪国のようです。
残念ながら日本の選手は出場していません。
個人的には冬季オリンピックではあまり見ないジャマイカが気になります。
どこがメダルを獲得するか楽しみですね!
ボブスレーの止まり方

ボブスレーはどうやってスピードをコントロールしてるんでしょうか?
ボブスレーでは、スタート時に選手がソリを押し、勢いをつけた上でソリに息を合わせて乗り込む。そこから先はドライバーとなった選手が手でハンドルを操作し、コースに沿ってソリをコントロールしながらゴールを目指す。
スパイア
テレビで見ていると選手みんなでソリを押し、スピードが出たら素早く乗り込んでますよね。
加速できるのはこのスタートの時だけのようです。
三菱マテリアル
そりは前方にハンドル、後方にブレーキを備えており、そりの下には前と後ろにそれぞれ2本のスチール製ブレード(ランナー)があり、ドライバー(パイロット)が前部のランナーをハンドルで操作しながら滑走します。
2人乗りはパイロットとブレーカーで組み、4人乗りはさらに2人のプッシャー(そりを押す人)を加えたメンバーで競技します。
日本オリンピック委員会
ボブスレーのソリは画像のような構造をしています。
前の人がハンドル操作、後ろの人がブレーキ操作を担当するみたいです。
チームメンバーは加速のついたそりにすばやく飛び乗り、どんどん加速していくそりを、パイロットがハンドルでコントロールして滑走していきます。ブレーカーは空気抵抗を減らすために低い姿勢でそり内に体を沈め、ゴールと同時にブレーキを引いてそりを止める役目を担います。
日本オリンピック委員会
まとめると、後ろの人の役割は以下のとおりです。
- スタート時にソリを押しながらダッシュ(全員)
- ソリが加速したら素早く乗り込む(全員)
- 滑走中は姿勢を低くして空気抵抗を減らす
- ゴールと同時にブレーキを引いてソリを止める
スタート時の加速が重要なため、ボブスレー選手には強靭な脚力が求められるようです。
陸上大国のジャマイカが出場できるのはこのためかもしれませんね。
ボブスレーと似た競技

オリンピックにはボブスレーと似た競技があります。
どれもソリで滑走する競技です。
順番に見ていきましょう。
リュージュ

リュージュは、そりに先に足を乗せる状態で仰向けに乗って氷上を滑る速さを競うウィンタースポーツ。
Wikipedia
まずはリュージュです。
ハンドルもブレーキもない強化プラスチック製のそりに仰向けに寝て、足首ではさんだそりの先端(クーへ)を押し込むようにして、操作しながら滑走の速さを競います。
日本オリンピック委員会
ボブスレーと違い、ソリに仰向けに寝た状態で滑走します。
時速120km/hぐらい出るそうで、ちょっと怖いですね。
北京オリンピックでは以下の4種目が行われます。
- 男子1人乗り
- 女子1人乗り
- 2人乗り
- チームリレー

スタート時はそりに乗ってコース横の金属製のグリップを握り、そりごと前後に動いて反動をつけて飛び出します。さらに飛び出したとき、スパイクのついた特殊なグローブで両横の氷をかき、スピードをつけてダッシュします。選手がそりの加速をつけられるのは、この2動作だけです。
日本オリンピック委員会
ボブスレーではソリを押して加速しますが、リュージュでは画像のようなバーで反動をつけてスタートするみたいです。

スタート後は、仰向けにそりに寝て足でクーヘを抑え、空気抵抗をできるだけ少なくした姿勢で滑走します。
日本オリンピック委員会
スタート後はなるべく空気抵抗を受けない姿勢で滑走。
頭をなるべく上げず、つま先を伸ばす専用のシューズを使うそうです。
進行方向見えるのかな?と思ってしまいますね。

2人乗りは体の大きい選手が前、小さい選手が後ろに乗り、前の選手の動きを後ろの選手が感じ取りながら、2人があたかも一体の様になって滑ります。
そりの重量は1人乗りが男女とも21〜25kg、2人乗りは25〜30kgの範囲に制限されていますが、選手の体重には制限はありません。また、選手は規則に従って重り(男子13kg以下、女子及び2人乗り10kg以下)をつけることが許されています。
日本オリンピック委員会
ボブスレーと同じく重量制限があるみたいです。
空気抵抗やスピードに関わってくるので、いかに重量をコントロールするかがカギですね。
スケルトン

スケルトンは、氷で造られたコースを鉄製のそりで滑り降り、そのタイムを競う競技です。この競技の特徴は、足を前にして仰向けで滑るリュージュや、そり内に座って滑るボブスレーと異なり、頭を前にして、腹ばいになってそりに乗ること。
日本オリンピック委員会
もう一つのソリ競技がスケルトンです。
リュージュが仰向け姿勢なのに対し、スケルトンはうつ伏せ姿勢で滑走します。
時速125km/hぐらい出ることもあるそうで、やっぱり怖いですね。
スケルトンは一人乗りのため、ボブスレーやリュージュのように複数種目はありません。

競技者はそりに腹這いになって乗り、重心移動によってそりを操作します。スタートではそりに装着されているサドル部分を握り、氷上を全速力で押して加速させ、加速が最高潮に達した時に、バレーボールのフライングレシーブの様に前方に飛び込みながらそりに飛び乗ります。
日本オリンピック委員会
スケルトンのソリは滑走部分と選手が乗る本体部分のみのシンプルな構造。
ソリを押してスピードをつけて乗るだけというシンプルな競技です。
第2回(1928年)と第5回(1948年)のオリンピック冬季大会では公式競技として行なわれましたが、その後はオリンピック競技から外れました。しかし、世界各国からの復活の声に押されて、2002年ソルトレークシティー大会で54年ぶりにオリンピック競技へ復活しました。
日本オリンピック委員会
昔のスケルトン選手は空気抵抗を減らすため、ヘルメットなしで滑走していたそうです。
事故多発で危険という理由でオリンピック競技から長らく外されていました。
現在では樹脂製の軽量なヘルメットを着用するため、安全に競技ができているそうです。
ボブスレーの止まり方と似た競技について解説!後ろの人が重要?まとめ
今回はボブスレーおよび他のソリ競技について解説しました。
どれも高速で滑走しますが、それぞれ違っていて面白いですね。
この記事が冬季オリンピックを楽しむきっかけになればうれしいです。
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